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意見を戦わせるということ。 [キャリア]

親友ご夫婦を尋ねて、南へ行きました。
その土地は心身ともに私を休ませてくれるところであり、
また、これまでも難問の解決策や大きな仕事の企画を練った一人合宿の場所でもあります。

そこで、交際22年目の親友が発した言葉に、心底感動しました。
曰く、「以前に所属していた会社は、『善』なひとが多かった。ほとんど『善』なひとだった。」
というのです。
・・・素晴らしい・・・。ほんとに素晴らしい。
善、とは様々な解釈があるでしょうけれど、我々の会話の中では、
問題解決や目的達成のための、前向きな取り組み姿勢、柔軟な方針転換、豊かなアイディア、
適切な情報収集、それらを全員がレベル高く持ち、さらに大事なことは、
ワクワクニコニコしながら日々のお仕事をするということ。
熱く熱く議論し、意見が対立したとしても、ワクワクニコニコしながらチームで仕事をすること。
そういうところでは、失敗はありえない。
想定外の結果が出たところで、それを目的適合的に修正してゆけばいいのだから。
安心感と納得感の、幸福なポジティブな事業の発展螺旋が、目に浮かぶようです。

ああ、『善』なひとたちと一緒だったことで(もちろん彼女自身も『善』なわけですが)、
遠慮なく目的達成に向けて最短の方策をどんどん出してこれる彼女の姿勢が
一層強化されたのだなぁ・・・と、心底感心しました。彼女が所属していた会社の組織力に。

今、
自分がAという意見を持つのに、相手がBだったら、それに異を唱えないひとが増えています。
自分のAという意見に、相手がBじゃないの?と指摘しただけで、自己の全否定をされたように
傷ついてしまうひとも増えています。
これは、
個人の精神面の弱体化だけが理由ではなく、
「場」「組織」「社会」の信頼関係が、弱まっている証左だと思います。
どんなコミュニケーションスキル研修をしたところで、どんなブレーンストーミング技術を駆使したところで、
信頼関係のないところでは、温かい思いのこもった血の通ったイキイキとした戦略や提案は
決して生まれてこない、ということを深く悟った旅でした。
親友夫婦に感謝☆

島津奔る〈上〉 (新潮文庫)

島津奔る〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: 池宮 彰一郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 文庫



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