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堺雅人さん [季節]

私には『お兄さん部屋』という心の部屋があって、
好きなひとの中で、『このひと、私のお兄さんになってほしいなぁ…』と尊敬の気持ちになるひとを
その部屋に入れ、折にふれてそのひとの言葉や活躍で自分の気持ちを支えたり鼓舞したりする。
身近なひとも芸能人も入るのですが、この方は初めてみた瞬間からその部屋の住人に
なっていただきました(笑)。
こんな『拮抗』した笑顔のひとを、初めて見た。
単に笑っているだけではない。いろいろな気持ちが交じり合い、最終系として笑顔になった、
そんな感じ。
単純にいえば、「深い」ということになろうか。堺雅人さん。

文・堺雅人

文・堺雅人

  • 作者: 堺雅人
  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2009/08/28
  • メディア: 単行本



キネマ旬報 2009年 8/15号 [雑誌]

キネマ旬報 2009年 8/15号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: キネマ旬報社
  • 発売日: 2009/08/05
  • メディア: 雑誌


この方の著作エッセイ。あまりにも素敵なので一晩で2度読みする。
今朝も起きた瞬間から読んでいる。連休ならではの『病』が発病(笑)しているなぁ…。

『「どうして女の子は、ある年頃になると詩をかきだすのか?」という話題になった。むかしから僕は
 それがどうにも不思議で、機会があればどなたかにおききしたいとおもっていたのだ。
  ≪中略≫
 だれにもみせたくないコトバを女の子たちが持っている、という事実はひどく僕をまごまごさせた。 
  ≪中略≫
 僕たち男子がしゃべっているコトバとはべつに、ナイショのコトバが教室のなかにプカプカうかんで
 いるようだった。まるで満月の晩、サンゴがしめしあわせたように一斉に、卵を海中にふきだした
 みたいに。』

・・・中略したくない・・・。
ほんとうに、素敵な素敵な文章です。日常をいつくしみの視線でみつめている文章。
ああ、日々って、素敵だなあ、と、しみじみ感じられます。
ああ、いつくしみ。堺さんの表情は、いつも『いつくしみ』な感じがする。
『癒し』じゃなくて、「慈しみ」ね。いつもいつくしみの視線で見つめてくれる、
そんなお兄さんが優しい声でしゃべってくれてるような、そんなご本です。
ある一定の年齢になると、顔つきがそのひとをあらわすものだと最近とみに感じるのですが、
堺さんの表情とこの本の文章は、完全にシンクロしています♪おすすめ。
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