社会性ということ

心動かされることがあったら、少しがんばって綴っていこうと思いました。
このことが、何になるのか、とは考えないようにして、
たしかな心の動きを、忘れないために。

白居易(白樂天) 新装版 漢詩選 (10) (漢詩選)

• 作者: 田中 克己
• 出版社/メーカー: 集英社
• 発売日: 1996/11/22
• メディア: 単行本

白楽天 ビギナーズ・クラシックス　中国の古典 (角川ソフィア文庫)

• 作者: 下定　雅弘
• 出版社/メーカー: 角川学芸出版
• 発売日: 2010/12/25
• メディア: 文庫

エロティシズム (ちくま学芸文庫)

• 作者: G・バタイユ
• 出版社/メーカー: 筑摩書房
• 発売日: 2004/01/11
• メディア: 文庫

白居易は、わかりやすいから、中国人にはあんまりウケないんですよね。
日本人は好きなひと多いんですけど。

昨日先輩から夜中に電話があって『長恨歌』（ちょうごんか）覚えるぞって（笑）。
今、暗記してるとこなんですよ。

バタイユのエロティシズム、今これにやられてまして、
「人は美を汚すために美を望んでいるのだ。美そのもののためにではなく、
美を汚しているという確信のなかで味わえる喜びのために、美を望んでいるのである。」
これにはしびれましたね…。


こんなことを楽しげに話すお兄さんたちと、実に楽しい一献をご一緒しました。
某大学の、中国文学研究をしている方たち。

社会性って、こういうことだ。
資格をとったり、就職活動サークルに入ったりしなくても（もちろんそうしてもいいのですが）、
豊かな教養に裏打ちされた社会性は、ひとを落ち着かせ、ひとの幅をつくり厚みをつくり、
そして彼らの進路に彼ら自身の納得感を生む。

社会性、人間性、即物的でない教養と知識。
即物性を軽んじるのではなく、しかしながら、大学教育と社会性醸成の関係性を
あらためて振り返りたくなりました。

お兄さま方、ありがとうございました。
バタイユ、あらためて読むとエロティック…。哲学書とは思えません…（照）。