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これが、私のやり方。

昨日は、久しぶりに全身がふるえる感動を体験しました。
ある大学のゼミに参加させていただき、テーマは「自分広告」。自分を広告する目的で
発表をする試みでした。

意欲的で自由な発表が続き、ため息が出る内容がいくつもありました。
その中で、ある2年生女子が一切言葉を発せず紙芝居のように言葉が書かれた用紙を
どんどんめくって聴衆とのコミュニケーションを図っていくのです。
そういうやり方をされる芸人さんがいらっしゃることは、私も知っています。
そのやり方を参考にされたかどうかわかりませんが、とにかく彼女のコンテンツが素晴らしかった。

いえ、正しくは初めだけ発声されました。自分の名前を言われました。
「このフリップをみなさんが声に出して読んでください」と御願いしてから
自分広告を始められたのです。
すごい勇気だ。

どう展開したかは彼女のアイディア・コンテンツが素晴らしかったので、
ここでは秘匿(笑)いたしますが、『ああ、この人は、こういう人なんだ…』と聴衆の誰もが
腑に落ちる・納得感が得られる現実体験をさせてもらいました。広告として最も重要な
「伝えたいことが、伝わる」を、非常に高いレベルで成功させていました。

その最後の一枚に、私の目が釘付けになりました。


『これが、私のやり方。』


最後にそう言い切る、彼女のいさぎよさ。
この戦術を思いついて、実際に大勢の前でやってみた彼女の勇気。
19歳の彼女の生き様そのものが、その1枚に凝縮されているような気がして、
ほんとうにほんとうに感動しました。


キャリア形成支援を志す42歳の私も、「これが、松尾のやり方。」と感じていただけるような、
ひととの関わり方や日々の過ごし方を大切にしたいと切実に感じた次第です。

京都精華大学のみなさん、ありがとうございました!

意味の変容・マンダラ紀行 (講談社文芸文庫)

意味の変容・マンダラ紀行 (講談社文芸文庫)

  • 作者: 森 敦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/01/11
  • メディア: 文庫


芥川賞を若年で取られて後、10年毎に作品を発表された最愛の作家森敦さんは、
文章1つを読んでも「森さんのやり方」がしたたり落ちてきます。
池波正太郎さんは、「一文を見ただけで池波の作品だ、とわかるものが書きたい」と仰ったとか。
いつも励まされております☆
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